10年以上も腰痛に悩み、腰を治すためにあれこれとチャレンジした私が
腰痛予防に効果的な運動や日常生活でできる予防法を紹介します。
腰痛になるメカニズムが徐々にわかってきたところで、人種による腰痛のかかり方の違いについてお話しましょう。
ある整体師さんのお話で、「日本人は白人や黒人より腰痛になりやすい」と聞きました。
それはどういうことでしょう??
このことを考えるのに最も必要なのは、大腰筋の働きについてです。
大腰筋は、腰椎から大腿まで走る多関節筋のことです。
腰回りの運動機能の要となる筋肉なのですが、この大腰筋は、遺伝的に日本人より白人、白人より黒人のほうが太く強くできているそうです。
大腿まで走る筋肉なので、足腰の丈夫さに深く関わるわけですが、陸上競技で黒人スプリンターが目立つのは、黒人の大腰筋が日本人の約3倍の強度を持つからだそうです。
また、筋肉量というのは、基本的に女性より男性のほうがあるものです。
女性の場合、筋肉量に対する脂肪の割合が男性よりずっと多いので、逆にいえば、女性の筋肉は男性より弱いと言えます。
そういったことから、一般的に、男性より女性のほうが腰痛になりやすい、と言われています。
総じて言えば、生まれつきの要素で、腰痛になりやすいか、なりにくいかが決まってきているとも言えます。
ですから、日本人(特に女性の場合)は、腰回りの筋肉を鍛えることで、腰痛を防ぐ、ということがとても大事なことになってきます。